待ちに待った1月17日(月)は、長野から来るカンタと東京駅で20時半に待ち合わせ。21時50分の発車時間までは、丸の内側からの駅舎の美しさに感動して写真を撮ったり、駅スタンプを押したり、高松までの乗車券を購入したりしていました。ちなみに乗車券をなぜ予約時に一緒に買わなかったかというと、カンタは学割で2割引になるから。「学生証持っていくから僕の分は東京駅で買うといいと思う」と、叔母の懐事情に気を使ってくれていたのでした。
「サンライズ瀬戸・出雲」は東京駅の9番線から発車します。東海道線の列車が発着するホームですね。入線するのは21時25分頃とのこと。帰宅の電車を待つ人々が行き交う、いたってフツーの日常風景が繰り広げられている東京駅ですが、これから寝台特急に乗って四国へ向かうんだ!という高揚感いっぱいの自分たちには特別な景色に見えるから不思議です。
そわそわしていたら、ついにホームに姿を現したサンライズ号。わ~、素敵!カンタは動画を撮ったり写真を撮ったり音声を録ったりと大忙しですが放っておきます。一方、私ゆきぴゅーはというと、乗ってから飲むビールを何分前に買おうかな、お腹はいっぱいだけれどおつまみは必要かな、とそんなことばかり。それでは2人用個室「サンライズツイン」をご覧ください。
じゃーん!スリッパにお布団にストライプの寝間着。けっして大きいとは言えないベッドですが、秘密基地みたいな空間でいい感じ。窓側はカンタに譲ってあげました。
ベッドに座ると東京駅のホームがこのアングルで見えます。
21時50分。サンライズ号がゆっくりと動き出して、1泊2日、大学合格祝い旅のはじまりです。ラウンジに陣取ってまずは乾杯といきました。有楽町駅や新橋駅、、、たまに利用する見慣れた駅ですが、寝台特急に乗りながら眺めると、こんなにも旅情をそそられるですのねー!とびっくり。なんという非日常感でありましょう。これぞ旅の醍醐味ですわね。「わぁ~、すごいね、楽しいね!ゆきぴゅー本当にありがとう!」と喜ぶカンタに、こちらこそありがとう!という気持ちでいっぱいに。ビルの隙間から見えた東京タワーが“行ってらっしゃい”と見送ってくれました。
横浜あたりを過ぎると、通過する駅のホームは人の姿がぐっとまばらに。まだ車窓から目を離す様子のないカンタは「ゆきぴゅーは部屋にいたかったら行ってていいよ。僕は熱海くらいまではここで景色を見ているつもり」と、なかなかの名言を吐いたので、それじゃ熱海までは二人でラウンジに居ようということに。コロナ禍でなかなか会えなかったので、久しぶりにたくさんおしゃべりができました。
個室に移ってからも飽きもせず窓の外の流れる景色を見るふたり。時々ちょっと長めに停車したりすると「何駅だろう?」とGoogle Mapを見たり。しばらくして歯を磨いて(洗面所に行く)就寝。。。なのですが!結構揺れるんですの、サンライズ号! 興奮してアドレナリン出てるし(ぇええ?!このまま一睡もできなかったらどうしよう???)と心配になっているゆきぴゅーをよそに、「わぁ~!この揺れとこの音の中で寝られるなんて幸せだー!」と言って、隣の若者はあっさり寝てしまったのでありました。
(揺れるなぁ~、ちょっと眩しいなぁ~(←ブラインドを閉めなかったのがいけない))と思いつつも、いつの間にか眠りについていたようで、姫路と岡山の間くらいでモゾモゾと起きました。6時27分に到着する岡山では、瀬戸と出雲と行き先が分かれるため車両切り離しの作業があります。その4分ほどの停車時間に「寒い寒い」と言いながらホームに出て記念撮影も。
岡山を過ぎ、四国へ向かって南下し始めた頃に東の空が明るくなってきました。その後、瀬戸大橋を渡っていよいよ四国へ。
そういえば、瀬戸大橋を渡ってあと15分くらいで高松到着という時に大慌てでシャワールームに駆け込みました。シャワーは6分間お湯が出て330円。カンタが乗車後すぐに券売機でシャワーカードを購入してくれていたのでした(ラウンジで乾杯している写真にあるカードがそれ)。揺れる列車の中でシャワーを浴びる経験ももちろん初めてです。
朝7時27分に高松に到着。まずは朝食です。もちろんうどんです。つづく。